エリクサジェン・サイエンティフィック・ジャパン株式会社(本社:神奈川県藤沢市)は、社名を「リコーバイオサイエンシズ株式会社」へ変更いたしました。本変更は、2025年3月の株式会社リコーによる完全子会社化を受けた重要なマイルストーンであり、統合されたグローバル・バイオメディカルイノベーションプラットフォーム構築への第一歩です。これにより、リコーグループの人材・技術力・品質管理ノウハウを活用し、特に mRNA CDMO(受託開発・製造)サービスを中核事業として強化するとともに、iPS 細胞関連事業も継続して提供を行い、お客様の多様なニーズにワンストップでお応えして参ります。

機能強化とグローバルサポート

当社は、リコーグループ企業として2022年以降、リコーグループの高度な製造技術、プロセス自動化、品質管理ノウハウを活用し、以下の中核サービスを大幅に強化しています。

  • mRNA CDMOサービス:クライアントのニーズに応じた mRNA ワクチン・治療薬の設計からGMP/GCTP省令に準拠した製造までをご提供します。
  • iPS 細胞ソリューション:分化した細胞を用いた標的探索、疾患モデル構築、ハイスループットスクリーニングを効率化する先進的な分化誘導技術をご提供します。

 日本市場では mRNA 医薬の需要が急速に拡大しています。リコーバイオサイエンシズ株式会社は、世界水準の製造インフラと厳格な品質管理体制を通じて、日本国内外の製薬企業・バイオベンチャー・アカデミアの開発を強力に後押ししていきます。

引き続きバイオメディカル事業を通じて高齢化やパンデミックなどの社会課題を解決するための創薬基盤の整備・構築を加速し、人々の健康と安心への貢献を目指します。

事業の中核:mRNA CDMO サービスの拡充

リコーバイオサイエンシズ株式会社は、リコーグループの人材・技術力・品質管理ノウハウを活用して、研究グレードからGMP/GCTPグレードのmRNAや治験向け製品等をワンストップでご提供します。特に以下の領域でサービスを強化しました。

  • コンストラクトデザイン支援

最適なキャップ構造、修飾塩基、UTR・コドン最適化を含むシーケンス設計

  • スケーラブル製造プラットフォーム

小スケールからGMP/GCTP準拠に向けた大規模スケール生産へのスムーズな移行

  • 品質管理・分析

残存dsRNA量、キャップ化効率、LNP封入率など、多層的なQC試験

  • 規制対応サポート

GMP/GCTPおよびICHガイドライン等への準拠に向けた支援

クライアントおよび共同研究者向けのシームレスな継続性

リコーバイオサイエンシズ株式会社への社名変更後も、既存のパートナー企業やお客様におけるサービス提供や契約内容に一切の影響はございません。すべての契約、協力関係、サービス条件は引き続きリコーバイオサイエンシズ株式会社へ引き継がれます。品質管理体制やカスタマーサポートプロセスについても、従来どおり変更なく継続いたします。

「今回の社名移行は、スケジュールの短縮、研究開発機能の拡充、そしてリコーグループのグローバルインフラによるサポートなど、パートナーの皆様に明確なメリットに繋がると確信しています。今後も探索から開発に至るあらゆるフェーズで、柔軟かつ科学的なパートナーとして貢献し続けることをお約束します」(代表取締役社長 高木 大輔)

iPS 細胞ソリューションとmRNA CDMO事業とのシナジー

当社は、従来培ってきた iPS 細胞の高品質な分化誘導技術を活用し、疾患モデルの構築や創薬スクリーニング向けの受託サービスを提供しています。加えて、mRNA CDMO サービスとの組み合わせにより、シーケンス設計から細胞ベースアッセイまでを一貫してサポートするハイブリッドソリューションを実現し、創薬ワークフローの全工程をエンドツーエンドで支援いたします。

グローバルな成長と科学的インパクトの推進

リコーバイオサイエンシズ株式会社は、米国ボルチモア拠点とも連携し、リコーグループのグローバルネットワークを通じて国内外での事業展開を加速します。また、当社の取り組みは、高齢化社会やパンデミック対策など、社会的課題の解決に貢献するリコーグループのビジョンとも完全に合致しています。

     今後、リコーバイオサイエンシズ株式会社は、世界トップレベルのバイオテクノロジーの専門知識とリコーの産業力を融合させることで、個別化医療の未来を切り拓いていきます。    

今後の展望

リコーバイオサイエンシズ株式会社は、mRNA CDMO 事業および iPS 細胞事業への研究開発投資を一層拡充するとともに、戦略的パートナーシップの構築を通じて次世代mRNA 医薬領域への対応力を強化します。さらに、iPS細胞技術とのシナジーを最大化し、「細胞とRNA」を融合させた革新的なサービスモデルを創出し、創薬・治療開発の最前線をリードしてまいります。

■ 会社概要

リコーバイオサイエンシズ株式会社
(旧 エリクサジェン・サイエンティフィック・ジャパン株式会社)

所在地
〒251-8555
神奈川県藤沢市村岡東2-26-1
湘南ヘルスイノベーションパーク内

代表者
代表取締役社長 高木 大輔

事業内容

  • mRNA CDMO(受託開発・製造)サービス
  • iPS 細胞由来分化細胞関連製品の販売および受託サービス

ウェブサイト
https://jp.biosciences.ricoh.com/

<本件に関するお問い合わせ先>
リコーバイオサイエンシズ株式会社 広報担当
電話:070-3162-8801
メール:jpinfo@biosciences.ricoh.com

 

<関連情報>
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